東京23区マンション高騰続く、その裏で?

2023年04月08日

首都圏、中でも東京23区の新築マンションや賃貸マンションの家賃の高騰が続いておりその流れは、

中古マンションの上昇へも繋がり「名古屋」と「東京」の格差を改めて思い知らされた次第です。

 

名古屋では、新築マンションの価格高騰が嫌がられ「名古屋で新築マンション離れが進んでいる」

と、日本経済新聞がその詳細を報じていました。実は、昨年秋頃からディベロッパー関係者からも

新築マンションのみならず、高額の中古マンションも含めて動きが鈍くなった。と耳していました。

分譲各社による過熱する土地の争奪戦も、不動産業界から警戒する声が聞こえるようになています。

 

名古屋の不動産業界で共通する見方は、新築マンションの買い手は自動車業界の社員が中心の一方

東京、大阪では富裕層でもある投資家やITをはじめ中堅企業の経営者など幅広い顔ぶれがいます。

「東京都、大阪府に比べ購買層が薄い」といわれ、それが如実に顕在化してきたにすぎず、そんな

上り坂の階段から踊り場で足踏み状態の名古屋の不動産市況を横目に、首都圏特に東京23区では、

 

”地上げ”という言葉を久々に見聞きしました。NHKクローズアップ現代でそれを伝えていました。

都心の地価高騰の裏で何が行われているのか?NHK取材班が現地取材を重ねて、報じていました。

 

”地上げ”といえばバブルの頃には暴力団を使う(当時は暴対法が制定されていなかった)など手荒

な手法を使ったり、札束でほほを叩くなど、お金の力も使うなど、社会問題化していました。が、

現代では形を変えた地上げが横行している!・・・としてその様とは?

 

立ち退きを拒む住居前の道路上に黒い背広姿の男性数名が目立つように立っていたり、夜になると

隣地から夜中中、騒音を発した発電機により住宅の周囲を取り囲むように照明を照らし続けたり

又、共同住宅では、供用通路の入口付近に生の肉や魚を吊るして悪臭を発生させたり、通路の照明

を落としたりするなどの嫌がらせを退去するまで繰り返すなど、・・・これに困った居住者が

警察を呼んでも、取り締まりの対象とはなり得ないと告げられるのが現状である。・・・と

一線を越えるギリギリのところまで駆使して嫌がらせを繰り返して退去させる。これらの行為は

全て、不動産会社の社員達が仕事の業務として行っている。とのことでした。

 

その実態を現地取材したNHK取材帆の方が、地上げしている不動産業者へのインタビューでは

「やっていません」の一点張りでした。・・・・が一方で、その不動産業者から土地を取得した

大手ディベロッパーの役員は、取材に対し「いわゆる汚れ役の方々が開発した土地を、程度にも

よりますが取得せざるを得ないのが実情です」と正直に対応されていたのが印象的でした。

駐車場や社宅、工場などのように権利関係が明白なまとまった土地が希少価値となる昨今では

このような”地上げ”の手法による用地取得に頼らざるを得ないのも、悩ましい限りです!!