コロナ禍明けから半年余り 不動産業界は?
2023年12月08日
コロナ禍で不動産業界の動向はどうだった? そしてコロナ禍が明けて、普通の日常が戻ってからは?
新型コロナウイルス感染が広がった3年前の当初は、誰もがその正体を知り得ず、正に手探り状態で
対応に追われいた時期でもあり、多くの大企業では自宅でのテレワークが定着し、当時、東京都心へ
仕事で訪れた時には、街が、動画から静止画に変わった、異常な風景を体験した事を思い起しました。
不動産業界の戸建分譲業者も当初のほんの一時期は仕入れを差し控えた時期もあったようですが、
ステイホームのおかげで住まい探しが、落ち着いて出来たり、自分のペースで現地を自由に見学でき
ることから、戸建分譲バブル!か?と思われるほどで各社共に、3年間は業績を上げていました。
その結果、各社こぞって用地獲得競争が起こり、ドンドンと価格を吊り上げることとなり土地仕入の
価格が高騰し、更には、内外の要因により建築資材も高騰して分譲戸建の原価も上がるばかりでした。
それにより、分譲価格も消費者の手が届かない高額となり、昨年末頃から思うように売れていません。
販売不調の現況を12月7日の日経新聞が「分譲戸建て、在庫効率悪化」の見出しで報じていました。
記事によれば、分譲戸建の新規着工数は前年比8.8%減で12ヶ月連続で前年を下回っており、値頃感
から中間層の需要を取り込んできたが、各社共に失速が鮮明であると、資産回転日数や未契約在庫等
の数値を示しながら販売不調を伝えていました。
各社の在庫調整が落ち着くには少々時間がかかりそうですが、気がかりなのは、年明けころに日銀の
植田総裁が、マイナス金利解除など金融政策の修正に動き、ローン金利の動向がどうなるのか?
「どうする植田さん!」・・・ここから目が離せません。経済界の誰もが注視しています。