日経平均株価から、バブル期の顛末を想う
2024年03月08日
2月22日の東京株式市場で、日経平均株価は史上最高値となる ”3万9098円" をつけ、バブル景気の
”1989年 “ 12月22日に記録した終値の最高値 ”3万8915円" を34年2か月ぶりに更新した!
・・・この ”1989年” こそが、国の内外において「激動」と「変革」の年となりました。・・・
・バブル期の日経平均株価が最高値をつけた年で、しかし翌89年には、その株価を暴落へと導く事に!
・89年、年初の1月7日に、吐血入院されていた昭和天皇が崩御されて、「昭和から平成」の世へと!
・同年11月9日には、ベルリンの壁が崩壊と共にソビエト連邦も崩壊し、東西冷戦の終結へと!
この89年前後のバブル期とその崩壊など、自らの経験も踏まえ改めて、悲喜こもごものドラマとその
顛末を振り返ってみました。
そもそもバブル前の日本は?” 一億総中流 ” といわれ、富裕層も、そうでない人も含め、多くの国民が
それなりに "中流層” だと自覚していた「古き良き、昭和」 の時代を過ごしてきました。
それが一変したのが「1985年プラザ合意」で、アメリカの輸出を高めるために行き過ぎたドル高を
是正するために「参加各国が外国為替市場に協調介入してドル高を是正する」・・合意が成立しました。
これにより、国内では急激な円高が進み輸出が減少し、国内景気が低迷してしまいます。そこで日銀は
円高不況に対する懸念から、低金利政策を継続しました。一方で、円高メリットを享受する企業もあり
景気回復に転じましたが、・・・この低金利を活用して銀行からお金を借入れして、株式や土地を買う
企業が増加して・・・バブル景気へ⇒突入してしまうこととなった次第デス!
バブル真最中の1988年(昭和63年)中日ドラゴンズがセリーグ優勝の時、昭和天皇が吐血入院中
で、歌舞音曲は自粛ムードの中で、優勝時のビールかけも優勝パレードも行われないことに。
そしてその翌89年年末にバブル”泡”を象徴する株価3万8915円をつけ、踊り狂っていました!!!
・・・翌90年に株価は”泡”と消え,右往左往する資産家の姿を目にしてきました。・・・が
当時不動産バブルは健在であったために、保有する土地を高値で処分して株式損失の穴埋めをした方
もおられ、ホッとされた姿をも目にしてきました。
その翌91年には地価を抑えるべく、不動産融資総量規制など数々の政策などにより、夏から秋頃ころ
にかけて、前年の株価同様に、坂道を転げ落ちるがごとくに下落して・・・バブル崩壊の道へと!!
・・・すべての ”宴” は終焉を迎え、失われた20年、30年へと!!
そして今年に入り、株価だけは復活しつつありますが、真の日本経済の復活を願うばかりです。