マイナス金利解除から一ヶ月、どうなった?
2024年04月19日
日銀のマイナス金利政策が解除され、正常な「金利のある世界」に戻ってから一ヶ月経ちましたが、
何が、どう変わったのでしょうか?
当時は、識者とされる人も含めて誰もが、為替が円高傾向になるであろうと考えていました・・・が
政策変更当初の想定とは全く異なり、FRBの利下げ観測が後退したことから、日米の金利差が拡大し、
34年ぶりとなる、「歴史的な円安!」となってしまいました。それにより、円高を期待していた・・
仕入れ商品や原材料を輸入に頼る、商店や企業が苦境に陥っている現状をメディアが報じています。
逆に円安が拡大して潤っているのはインバウンド客相手のデパートや観光地の商店、旅館、ホテル等と
「想定為替レート」が 1ドル当たり10円以上も円安となっている現状で、”濡れ手で粟” の利益を稼い
でいる企業もトヨタ自動車など数多くあり、これらの企業は、ほくそ笑んでいることでしょう!!
・・・正に、「円安コインの裏表」・・・の一言に尽きます!
マイナス金利解除で大きく変わったのは「銀行」でしょう!!
超低金利で敬遠されてきた預金の位置づけが変わり、各行ともに金利を上げて預金獲得に動きだしま
した。・・・これにより、これまで銀行から厄介者扱いをされてきた預金者もお客様として対応する
ことになるに違いありません。・・・どうでしょうか?
マイナス金利解除から、まだ一ヶ月で、この先、内外の社会経済の変動により、どのように変わって
いくのやら⁉ 物事は想定通りとならないのが、”世の常” ですから、住宅ローン金利の行く末など
当面は注視していくことが求められます。・・・ご用心を!!