”みんなで○○さん” への投資は大丈夫?

2024年04月24日

 LINEヤフーの広告配信を一部制限していた疑いで、公正取引委員会が、米グーグルに独占禁止法に

基づく行政処分を4月22日に出しました。 グーグルへの行政処分は初めてであるといわれています。

 

 問題となったのは ”検索語句” に関連した広告を表示する "検索連動広告" で検索ワードや過去の

検索履歴といったデーターの蓄積に基づいて効果的な広告を配信できるとして、グーグルの売上高

の8割を占めるデジタル広告事業で、中核のひとつとなっている! といわれています。

 

 この報道を受け、特に、嫌悪感を覚えるほどに目障りな広告の一つは「みんなで○○さん」です。

仕事柄、時々不動産投資に関する検索をすることから、全く関係のない記事の途中にも、この社の

広告が表示され、否が応でも目につきます。・・・この社が、まともな会社でれば良いのですが!!

 

「みんなで○○さん」の広告は? 「みんなで○○さんの実績利回りは7%」・・・を前面の出し、

” 税引き前の実績値であり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではございません ” と

小さく明示してはいるものの、 

 ☆ 過去元本割れなしの運用実績・・・手数料無料!

 ☆ 過去一度も想定利回りを下回ることなく運用しています!・・・等、堂々と表示しており、

   

  又、一般の不動産投資と比較して

   よくある不動産投資では            みんなで○○さんは

      ↓                       ↓

・空室対策や設備トラブルなどの対応

 など手を取られることばかり         ⇒  ・管理は一切不要

・何千万、何億円の費用がかかり 

 ローン借り入れを組む必要がある。     ⇒  ・1口100万円から

・役場への届け出など手間がかかり買手

 が見つからないと売却できない。      ⇒  ・解約はいつでも可能

 

等々と広告上では みんなで・・・の優位性を誇っていますが?

 

収益不動産に携わっている者であれば、経験則上から誰もが「絵にかいた餅」であることを断言する

に違いありません。・・・何故ならば、一般的な不動産投資での「表面利回り7%」はあり得ますが、

 

投資家へ配当するのであれば「表面利回り」ではなく「実質利回り」による実績値を出す必要があり、

[ 利回り=家賃収入÷物件価格 ] の計算上・・・「実質利回り」では・・・

 

「家賃収入」は表面上の家賃収入から、、固定資産税、火災保険料、供用部の電気水道料、修繕費用

管理費用などを差し引いた "実質賃料" をベースとする必要があり、

「物件価格」も物件の売買価格に仲介手数料、登記費用、取得税などを加える必要があります。

 

加えて、運営会社の経費(高額な広告費用も)そして収益を付加した上で「投資家へ配当7%」とは?

どんなマジックがあるのか?・・・教えていただきたいものです!

高額なテレビ広告やネット広告で知名度だけは相当広がっていると思われますが、今だ問題視されて

いないのが不思議!・・・と感じるのは私だけなんでしょうか!?

 

こつこつ貯めた虎の子の大金を7投資した人々が、被害者とならないことを願うばかりです。