一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな馬肥やせ
2024年12月13日
「一筆啓上火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」・・・”日本一短い手紙” で知られる この手紙は・・・
徳川家康の家臣、本多作左衛門文重次が陣中から妻に宛てた手紙文で簡単明瞭に伝えた手紙の手本と
言われています。短い文の中にも、妻や子を気遣う優しさを伺うことができるとも言われています。
この手紙に出てくる「お仙」とは、後の丸岡藩主,本多成重のことで、幼名を仙千代といいました。
実は、先日仲間と共に忘年会で訪れた、山代温泉からの帰り道に、現存12天守のひとつ「丸岡城」に
立ち寄り、そのお城に隣接する「日本一短い手紙館」を見学してきました。
展示してある全国からの数多くの ” 短い手紙 "を読み、仲間の中には、そっと 涙したり、くすっと
笑ってしまうなど短いながらも情景がくっきり浮かぶような、心に響く手紙ばかりで、武骨ながらも
戦国時代を肌で感じさせられる「丸岡城」と併せて福井県方面へ足を運ばれる際には、
是非お勧めの観光施設です!
ネット社会の進展によって電子メール、SNSといったコミュニケーション手段の急速なに広がりによる
断片的な言葉のやりとりの昨今、利便性は認めるものの、人としての想いが正しく伝わるとは思われず
「日本一短い手紙館」の数々の手紙を読み、改めて、想いを形にしてそれを相手に伝える手段としては
キーボードやスマホ入力でなく自らの手で書く手紙の必要性を感じた次第です。